刻一刻国医

とある医学部生のブログ

生物選択か物理選択か(医学部)

人による。

としかいいようがないが、自分の体験を交えつつぼちぼち書こうと思う。 

 

?「生物は参考書や塾の授業が少ないから物理の方が良い」

確かに数だけ見れば、物理の方が参考書も塾の授業も多い。しかし物理の教え方は生物の教え方よりも講師によって差がある。そのため合う、合わないの差が激しい。

生物の参考書や授業が合わないということはあまり聞かないが、物理の参考書や授業が合わないということはよくあることである。私自身物理の参考書はたくさんあるのに合う参考書に出会うことができなくて苦労した。

そのため参考書や塾の授業が少ないから「絶対」生物の方が勉強しにくいというわけではないと私は思う。 

?「生物の方が化学との相性がいい」

天然高分子化合物などの一部の分野を除けば、高校生物と高校化学にあまり交わりはない。原子、気体などの一部の分野を除けば高校物理と高校化学にもあまり交わりはない。したがって受験の段階では生物の方が化学との相性がいいということはないと思う。 

?「物理・化学の方が受けられる大学が多い」

私は直前(センター)まで工学部(情報系)と迷っていたので物理・化学選択にせざるを得なかった。

医学部に関してはほとんどの大学が物理、化学、生物の中から2科目で受験できる。また国立大医学部志望の人の多くは日本全国の大学を志望校として考える。これではあまりに受験を検討しないといけない大学が多すぎる。そのため、もし生物・化学選択にしたことによって多少志望校の幅が狭まったとしても、その分悩む時間が減るので悪いことではないと思う。

 

また理学部・工学部に関しても、生物・化学選択で非生物・化学系の学科(例えば情報系、電気系など)を受験できる大学は、私立ならたくさんある。また東京大学は進振制のため、全類生物・化学で受験できる。

理学部・工学部の非生物・化学系学科への進学をすっぱり諦めきれない、しかし物理が苦手な医学部志望者は、生物選択を諦める前にまずはそのような大学を調べてみると良い。

?「入学してから物理選択者は苦労する」

これは本当だと思う。医学部の必修の授業は想像以上に生物系の科目ばかりだ。しかし幸いなことに物理選択者が多数派なので、苦しむとしてもみんなで苦しむことになる。教授も高校で生物を履修していないことを前提に授業を進めてくれる(かもしれない)。

  

結論

物理・生物選択は自分の好き・嫌い、得意・苦手で選んでしまっていいと思う。生物選択者は少ないのでためらうかもしれないが、物理のテストでどうしても高得点が取れないのなら「勇気を出して」生物選択にしてみても良いと思う。

 

ちなみに生物・物理選択に関しては、医学部では初年度から高校化学の知識(下手するとそれ以上)を前提として授業が進められるので、おすすめしない。ただ私の知り合いに生物・物理選択でチョーー難関国立大学医学部に入った人がいるので、天才はこの限りではない。